仏教が、時間にして2500年、空間にして遠いインドより日本へ旅をし、
今もなおその命脈を保っているのは、「伝える」という努力あってこそと思います。

 「葬式仏教」と揶揄されて久しくなります。しかし、「葬式仏教」は日本人の宗教心に
根ざしたすばらしい仏教のひとつの形態だと思います。つまり、批判されるべきことは
「葬式仏教」のみ、というところあります。

 「葬式仏教」「儀礼的仏教」に加え、さらにお釈迦様の教えを伝えていかなければなりません。
それがなければ、いずれ釈迦の教えは途絶え、まさに儀式だけの仏教になってしまうでしょう。

 そんな危機感から、「伝える」ということを中心におき、寺院の活動としたいと思っています。

                                             

寺院の役割

寺院の役割にはいくつかあると思います。

私の感じる寺院の役割とは、まずは仏教を伝えること、お釈迦さまの教えを伝えることにあります。
そのために、お寺の伝統的な布教手段である写経会をはじめとして、おはなし会やご詠歌など、仏教に触れる、お釈迦様の教えに触れる機会を、たくさん作っていきたいと思っています。

また、文化の担い手としての役割もあるでしょう。寺院という空間を生かし、様々な文化の継承ができればと考えています。伝統芸能や、落語、音楽、文化講演など、多くの文化事業を開催していきたいと思います。

そして、寺院という空間が、「癒し」の空間でありたいと願っています。仏教に関心はないが、お寺に咲く花を見ると心が癒される、この空間に癒されるといった心の安堵感が得られる空間を作っていきたいと思っています。

さらには、信仰のよりどころとしてのお寺。護摩や厄除けなどの祈願寺でない限り、一般の寺院は檀家さん以外の人にとっては、とても入りにくいものです。もっと気軽な、朝の散歩コースの一部のような寺、仏様に今日も一日お願い致しますと気軽にお線香を上げ手を合わせ、散歩を続けられるような、そんな生活の一部としてのお寺でありたいと願っています。

地域に開かれた、まさに「みんなの寺」としてのありかたを考えていきたいと思っています。

                                         蓮花院副住職  秀譽

 
 仏教を伝えなければならないと
私に強く感じさせたものが
この一冊です。

宗派を超え
お釈迦さまの伝えたかったことが
この中にぎっしりと含まれます。

この一冊が
私の寺院活動の
心の支えとなっています。




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仏教聖典
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