写仏

◇蓮花院写仏会は隔月開催です。
◇当寺の写仏会は、とくに指導者はいませんが、皆様とご一緒に仏様の御姿を写すことにより、少しでも仏様に親しんでいただきたいと願い開催するものです。
白紙の半紙に、ゆっくり丁寧に仏さまのお姿を書き写しますと、だんだんと仏様が浮かび上がってきます。髪の毛はどのようになっているのだろう、この飾りの形は、衣文の流れは、などと一つ一つ確認して進めていきますと、自分自身の中で、また違った仏さまの発見があります。

写仏会の様子
平成16年1月15日(木曜日)



蓮花院写仏会


 ◇開催   不定期ですが、二ヶ月に一回程度開催いたします。
 ◇会費   年会費1000円 
 ◇持ち物  ご自分の筆、あるいは面相筆
         筆は、お寺にて販売しております。
 ◇下絵   お寺でご用意いたします。      

 
 ◇平成16年 今後の予定

  3月15日(月曜日) 終了!

  5月13日(木曜日) 終了!

  7月15日(木曜日) 終了!

  9月16日(木曜日) 終了!

 11月11日(木曜日) 終了!

 
 ◆平成17年

 1月20日(木曜日)  終了!

 3月17日(木曜日




◇真言宗豊山派仏教青年会写仏会資料より◇

仏画師 難波淳郎

◆写仏とはなにか

 文字通り仏さまの図像を下絵にして紙をあてて、その仏さまのお姿を写し描くことです。

 写仏は聞きなれぬ言葉だと思いますが、写経については多くの方がご存知であろうと思います。写経は経典の伝達、普及の手段としての書写から、研究、さらに修養、そして宗教としての行にまでおしすすめられています。写仏は写経と同様に、仏さまのお姿を写し描くことによって仏さまに接近することなのです。絵画という造形から仏さまの心と一緒になることで、外側から内側に迫るものと言えます。

 観音様を百枚移すと観音様の夢を見ます、造形の確かさでお姿がイメージとして焼き付けられるからです。仏さまを写して描く、このことが、称名、写経と同じように一途な心になって仏さまと出会えるのです。

◆写仏の道具

 墨と硯

普通のものでよく、墨汁を使ってもよいでしょう。

 皿 

白色の絵皿で筆先をそろえたり、水を入れて筆洗いにもしますから二枚あると便利です。

 紙

半紙でも障子紙でも下絵がすけて見える紙ならよいのですが、薄美濃紙、土佐唐紙などは丈夫で使いやすいと思います

 布切れ

  筆をふいたり、いろいろ使います。


◆写し方

 下絵に紙を重ねたら(セロハンテープで軽くとめてもよい)ゆっくり時間をかけて写します。筆の勢いはいりません。一見たどたどしく思われますが丹念に引いた線は、早く引いた線よりも秘めた力を感じさせます。

 写す順序ですが、比較的気軽に写せそうな部分から写してください。そのうち、筆に馴れてきますから細かい部分にすすんでください。お顔は難しいので緊張しますが心を静め、念じながら写してください。写す順序は各人の自由ですから自分の方法を研究してください。大事なことは途中で線が乱れたと思っても最後まで写し完成させることです。完成しますと細部の失敗はほとんど気になりません。

 写仏することは単に正確に仏さまを写すことだけでなく仏さまに接近すことですから絵としての巧拙は問題ではありません。子供たちが写仏する時は、サインペンや筆ペンなどでもよく、個性的、現代的な仏さまが写せます。写すということは没個性的ではないかという問題がありますが、線は写す人の心を表現しますから、写すといっても各人各様で、その違いに驚かされるほど、写仏は個性的なのです。

◆写仏の作法

 写経の時と同じですが、一枚一枚を故人の冥福を祈りながら写仏する人もいます。またたえず仏さまを描くことが楽しいという人もいます。写仏の心構えは様々でも、終局的には同じところへ帰着します。数多い写仏をするうちに仏さまについていろいろと知り、気づくことがあります。そして精神的、技術的には貴重な体験をするでしょう。その中に自らなる写仏の作法の発見があります。

◆写仏の楽しみ

 写経と組み合わせること、彩色することなどは大変楽しいものです。大日如来、不動明王、百体観音、千体地蔵も描けるでしょう。観音様を写仏し、その周囲に三十三観音霊場の朱印が押せるようにレイアウトすれば、納経軸は自分で作れます。写仏ならば曼荼羅の製作も夢ではありません。そしていつか自由な筆遣いで水墨画の仏さまも描けるようになります。

次回は
平成18年9月21日(第三木曜日)です
時間は10時より11時半ころまでを予定しています。

◆平成16年3月15日の様子

群馬県高崎市 蓮花院 写仏会

16年5月11日の出席者は8人でした。
こじんまりとした会です。

写仏会のはじめに、少し仏教に関するお話をしますが、
少人数なので、色々な話題に飛びまくりました。
仏教の話、PTAのはなし、子供の教育の話、今後のお寺のあり方等々・・・

このような話も必要ですね。

今回は、次のような手の描き方練習をしてから、観音様のお姿を写しました。

最初の話が盛り上がり、写仏の時間が少なくなってしまった今回の写仏会でした。

◆平成16年7月15日 写仏会の様子  参加者8人

今回も、8人とこぢんまりした会だったので、一時間ばかりいろいろな話が飛び交いました。お香の話、お経の唱え方などなど。8人くらいだと気兼ねなくいろいろな質問が飛び交いますね。
写仏をしている時間が少なくなってしまいました。

写仏の時間は、午前10時より二時間弱を予定していますが、むしろ一時間程度仏教よもやま話?があった方がいいようです。

写仏は、写経と同じ意味を持ちますが、写経よりも集中が必要だと、参加された方が申しておりました。
確かに、写仏を終えたあと、皆様はあはあと息を切らしているんですね。とって二時間はもたないとのこと。

◆ 平成16年9月16日の様子  参加者8名
本日も参加者は8名でした。

写仏を始める前に、仏教の話とか、お仏壇の話や位牌の話など、参加された方がいろいろと質問をしてくださいました。

今日のお題?は観音様。少々細かいところもあったので、大変だったようです。

また、腰の辺りの衣に疑問をもたれた方もありました。

腰の衣、おかしいな?おかしいな?どうなっているんだろう?と不思議に思いながら描いていたそうです。

「腰の辺りの衣」とは「
裳(も)」あるいは「裙(くん)」と呼ばれる腰巻のこと。もっと簡単に言うと巻きスカートですね。

つまり、肩から袈裟を下げ、腰には裙(くん)と呼ばれる衣を着用しています。

この巻きスカートが、肩から下がる袈裟の流れに対して、変則的な動きをしているので、裙の存在を知らないと不思議に思うんですね。

こんなことが写仏の面白いところですね。ただ仏画を眺めていただけでは気付かないことだと思います。
◆平成16年11月11日 写仏会の様子 参加者12名
今回の写仏は、参加者12名でした。
このくらいの人数でも、広間がいっぱいでとてもにぎやかな感じがします。

初めての方が二人いらっしゃいました。
会の進め方にまだまだ不安がある上に、参加されている方の進み具合が違うと、あわててしまいます。
えーと、初めての方にはこのお手本。こちらの人にはこのお手本。

もう少し段取りを考えなくてはなりませんね。
◇平成17年1月20日(木曜日)参加者7名
◆平成17年3月17日の様子
◆平成18年1月19日 木曜日
とっても少人数。写仏をする時間がなくなるほど、話に夢中になってしまいました。
こんな時間も、必要なのかもしれません。
◆平成17年7月21日の様子
◆平成17年5月19日の様子
◆平成16年5月13日 写仏会の様子