◆写経会 平成16年5月11日
参加者 42名
釈迦の言葉
人々は、欲の火の燃えるままに、はなやかな名声を求める。それはちょうど香が薫りつつ自らを焼いて消えゆくようなものである。いたずらに名声を求め、名誉を貪(むさぼ)って、道を求めることを知らないならば、身はあやうく、心は悔いにさいなまれるであろう。
名誉と色香と貪(むさぼ)りを求めることは、ちょうど、子供が刃(やいば)に塗られた蜜をなめるようなものである。甘さを味わっているうちに、舌を切る危険をおかすこととなる
愛欲を求めて満足を知らないものは、たいまつをかかげて風に逆らいゆくようなものである。手を焼き、身を焼くのは当然である。
貪(むさぼ)りと瞋(いか)りと愚かさという三つの毒に満ちている自分自身の心を信じてはならない。自分の心をほしいままにしてはならない。心をおさえ欲のままに走らないように努めなければならない。
【『仏教聖典』123n〜124n】