平成16年6月8日 写経会














梅雨に入り、じめじめとした日が続きます。
今回の写経会の参加者は、39名でした。
皆さん、一心に写経用紙に向かっていました。

途中で、物干し竿の販売宣伝車が、スピーカーから宣伝文句を流していました。
早く行って欲しいのだけど、なかなか通り過ぎません。
通り過ぎるまで、長く感じました。




★今回の写経会で紹介した、釈迦の言葉

 人は互いに敬愛し、施しあわなければならないのに、わずかな利害のために、互いに憎しみ合うことだけをしている。しかも、争う気持ちがほんのわずかでも、時の経過に従ってますます大きく激しくなり、大きな恨みになることを知らない。

 この世の争いは、互いに害(そこな)いあっても、すぐに破滅に至ることはないけれども、毒を含み、怒りが積み重なり、憤りを心にしっかり刻み付けてしまい、生をかえ、死をかえて、互いに傷つけあうようになる。

 人はこの愛欲の世界に、ひとり生まれ、ひとり死ぬ。未来の報いは代わって受けてくれるものがなく、それに当たらなければならない。

 前とあくとはそれぞれの報いをことにし、善は幸いを、悪は災いをもたらし、動かすことの出来ない道理によって定まっている。しかも、それぞれが、おのれの行為に対する責任をにない、報いの定まっているところへ、ひとり赴く。

【『仏教聖典』102n】