3月9日の写経会は、参加者39名でした。
今回のお話は、まず、94歳にして写経を始め、現在100歳で6000巻も写経をした方のご紹介をいたしました。
1月18日の産経新聞に掲載されていた記事からの紹介でしたので、ご覧になった方も多いかと思います。
この方の写真も載っていたのですが、凛としていて、背筋もピット伸び、とても100歳には見えません。やはり、日常の生活の中に、「写経」というはりや支えがあるからこそ、写真のようなお姿があるのでしょう。
100歳にして、すでに6000巻も写経なさっているのですが、目標は1万巻だそうです。すばらしいですね。
次に、お釈迦さまの言葉を紹介させていただきました。
今月は次の言葉です。
◆釈迦の言葉◆
鉄のさびが鉄から出て鉄をむしばむように、悪は人から出て人をむしばむ。
経があってもろくに読まなければ経の垢(あか)、家があっても破れてつくろわないのは家の垢、身があっても怠るのは身の垢である。
行いの正しくないのは人の垢、ものおしみは施しの垢、悪はこの世と後の世の垢である。
しかし、これらの垢よりも激しい垢は無明(むみょう・無知)の垢である。この垢を落とさなければ、人は清らかになることができない。
恥じる心なく、烏のようにあつかましく、人を傷つけて省みるところのない人の生活は、なしやすい。
謙遜の心があり、敬いを知り、執着をはなれ、清らかに行い、智慧明らかな人の生活は、なし難い。
他人の過ちは見やすく、己の過ちは見難い。他人の罪は風のように四方に吹き散らすが、己の罪は、さいころを隠すように隠したがる。
空には鳥や煙や嵐の跡なく、よこしまな教えには悟りはなく、すべてのものは永遠ということがない。そして悟りの人には動揺がない。
お釈迦さまの言葉を紹介していて毎度思うことですが、厳しいですね。お釈迦様は、何でもお見通しです。
次には、三月はお彼岸の月であり、また弘法大師がお亡くなりになった月でもあるので、この二つのお話をいたしました。さすがに時間の関係でゆっくりとお話しすることはできませんでしたが、私にとっても勉強となった時間でした。